大きなお金が動く不動産売却はトラブルが発生しやすく、全国で毎日3~4件ほどの不動産トラブルが発生しているといわれています。
では、具体的にどのようなトラブル事例があるのでしょうか?
解決策とともに見ていきたいと思いますので、ぜひ参考にしてみてください。
不動産売却でよくあるトラブルの事例とは

不動産売却でよくあるトラブルとして、以下のものが挙げられます。
・契約の解除
契約書を締結したあとは、契約内容にのっとり手付金の放棄や契約の不履行で契約を解除することが可能です。
しかし、解除の効果を発揮するためには、契約書の内容と、どのような場合に解除ができるのかを明確にしておくことが大切といえます。
「違約金を請求された」「手付金を取られた」といった事例がありますが、契約解除のトラブルは、売主と買主どちらかが契約締結後でも白紙に戻せるだろうと、安易な気持ちでいることが原因です。
契約を締結したあとは、簡単に白紙にできないということをおさえておきましょう。
・瑕疵のトラブル
瑕疵とは雨漏りやシロアリ被害など、隠れた不具合のことで、売主もその事実を知らない瑕疵のことを指します。
買主は瑕疵を発見したあと、一定の期間内に申告をすれば売主に対し損害賠償を請求し、売主はその責任を負わなくてはなりません。
しかし瑕疵を知っていたのにもかかわらず告知しなかった場合、瑕疵担保責任の期間が過ぎていても損害倍書の対象になるため注意が必要です。
瑕疵担保責任特約があるから大丈夫と思って引き渡したけれど、あとから重大なトラブルにつながったという事例も少なくありません。
不動産売却のトラブルを回避し解決するためには?
不動産売却のトラブルを回避し、解決するための方法は以下の通りです。
・契約解除の詳細を明確にする
どのような場合に契約を解除できるのか、また解除をおこなうことでどのような問題が起きるのかを明確にしておきましょう。
売主と買主、両者が契約解除に関する不明点をなくし、納得したうえで契約を締結することがポイントです。
・瑕疵は正直に話す
売却しにくいからといって、瑕疵を隠すとあとで大変なことになります。
不動産会社であれば、買主に瑕疵の告知義務(重要事項説明)がある反面、売主が個人の場合は瑕疵を隠して売却するケースもあります。
トラブルを解決するためには、買主への告知を怠らないことが大切です。
解決法はさまざまですが、なによりも売主と買主、不動産会社とのコミュニケーションが大切といえるでしょう。
まとめ
この記事では不動産売却で起こるトラブルの事例と、解決策をお伝えしていきました。
トラブルを防ぐためには、お互いに問題を隠さず、不明点をなくすことが大切です。
円滑な不動産売却をおこなうために、ぜひ実践してみてください。















